FTPサーバーの活用例です。
FTPはFile Transfer Protocol(ファイル・トランスファー・プロトコル)の略です。
メールの添付ファイルで送れないような容量の大きいファイルを相手に送る時に
便利なファイル転送用プロトコルです。
しかしデジカメで撮った容量の大きい画像などを渡したくても、相手がFTPクライアント
を使えないとどうしようもありません。メッセンジャーを使ったり、CD-Rに焼いて直接手渡し
するしかありません。

今回はFTPサーバーを使ってインターネット上に自分専用のディスクスペースを
作ることにします。外出先でもインターネットが繋がっている環境なら
どこでもそのディスクスペースにアクセスしてファイルを保存したり、
ファイルを取り出せます。フロッピーディスクやUSBメモリも必要ありませんし、
容量も無制限になります。正確に言えば容量はサーバー機のハードディスクの容量です。
これは非常に便利です。

では実際にやってもみましょう。

ここでは、EドライブにMyDiskというフォルダを作り、ここにアクセスできるようにします。

Tiny FTP Daemonを起動します。

設定→ユーザー設定


新規作成をクリック



ユーザー名は例えばadministratorにしてみます。「有効」をクリックします。

パスワードの種別の枠のところに
「パスワードを使用」と「暗号化」にチェックを入れます。
※※暗号化にチェックを入れておくとパスワード入力のところで
あとでパスワードを暗号化して格納できるようになります。


参照」をクリックしてホームディレクトリを変更します。
ホームディレクトリはE:\MyDisk\にします。

パスワード入力」をクリックします。

パスワードをいれて「OK」をクリックします。
※パスワードが********となっているのは先ほど「パスワードの種別」の枠のところで
「暗号化」にチェックを入れたからです。


もう一度入力して「OK」をクリックします。

ユーザー編集の画面はこんな風になります。



ファイルタブを開きます。「ホームディレクトリとその下位のみ許可」にチェックを入っていることを
確認します。「全てのファイルを許可」にしてもよいのですがセキュリティを優先します。
リードオンリーにするわけでないので、「全ての書きこみを許可しない」のチェックを外します。
ディレクトリ構造を隠蔽する必要はないので「ホームをルートに見せかける」のチェックも外します。


ではLAN内のサーバー機以外のコンピュータからFTPサーバーへの
接続テストをやってみます。
MyDiskフォルダにtest.txtを作って入れておきます。


FTPクライアントには「FFFTP」というソフトを使います。
FFFTPはhttp://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se061839.html
からダウンロードできます。
詳しい解説は省きますが「ホストの設定」の例を示します。
ホスト名はサーバー機に固定されているプライベートIPアドレスを
入力します。


正常にアクセスできた場合は以下のようになります。


正常にアクセスできない場合は以下のURLを見てください。
掲示板で過去によく質問された内容(FTPサーバー関係)-「鷹の巣」の自宅サーバー
http://sakaguch.com/PastBBS/BBSpastE.html

※※FTPの接続が極端に遅い場合!!

Tiny FTP Daemonを起動して設定→システム設定を開きます。
全般タブのネットワークの設定のところで送信ブロックサイズを上限の10240
動作間隔を下限の10に設定します。

OK
OK」をクリックします。


「再起動する」をクリックします。

FTPサーバーの話題はこれで終わりです。
次はいよいよメールサーバーです。