フロッピーディスクドライブ

大学の粗大ゴミ置き場のPCをバラして抜き取ったFDD
型番はSONY「MPF920-5」

フロッピーディスクドライブ(FDD)は最も古くから使われている記憶装置です。薄い円盤に磁性
体を塗布したフロッピーディスク(FD)と呼ばれる磁気ディスクにデータを記録します。フロッピ
ーとは、「ふにゃふにゃ」という意味で非常に柔らかいため、ハードディスク(HDD)と対比してフ
ロッピーディスクと呼ばれるようになりました。
サイズは8インチの製品から始まって、その後小型化が進み現在は3.5インチのサイズが主流
となります。フロッピーディスクドライブには規格があって、Windowsでは720KB、Macintoshでは
800KBの記憶容量で使用される「2DD(両面倍密度)」と、1,44MBの記憶容量を持つ「2HD(両
面高密度)」の2種類のメディアをできるドライブが主流です。2DDと2HDの両方に対応したフロ
ッピーディスクドライブを2モードドライブといいます。
NECのPC98シリーズでは1.25MBのディスクもありましたが、これを読み込むためには3モード
ドライブが必要です。
現在のFDは2HD(両面高密度)が主流です。あなたの持っているFDを見て下さい。おそらく
「2HD」と書かれていますよね。
なんじゃ村で買ったTDKのFD

個人的には正直、USBメモリ等と比べて容量も少なくて陰が薄くなってきたFDDですが、PC自
作をする人はとりあえずFDDはあった方がいいと思います。
BIOSのアップデート、Memtest(メモリのテスト)やSerial  ATAのハードディスクの設置
時に使うなどデータの保存以外の用途で結構便利です。


さて、FDDを設置する際の注意点を幾つか挙げておきます。
一番多いのはこれ。電源を入れるとFDDのアクセスランプがつきっぱなしになるというトラブル
です。これは私もやりました。フロッピーケーブルを接続するとき、FDDのコネクタはハードディ
スクのように差込が一方ではなく、逆に挿す事も出来るのでこのようなトラブルが生じます。
フロッピーケーブル

次に電源ケーブルです。電源コネクターはFDD専用のものがあるのでこれを挿します。
構造上から逆挿しはできませんが、ピンを1ピンずらして挿してしまったりすると電源ケーブル
が発煙したりしてFDDの壊れる原因となるので注意しましょう。
FDD用電源コネクター


次は実際にFDDを使う時の注意事項を挙げていきます。ハードウェアのページなのでいささか
場違いかもしれませんが、トラブルの多いドライブなので一応書いておきます。
まず最初に認識しておくこと。フロッピーディスク(FD)は信用するな!ということです。
たった1M程度しか記憶できないし、アクセスは遅いし、あのジーコジーコ鳴る音、全てが使い
たくなくなりますね。できればUSBメモリを買って下さい。

1、データを保存できない、開けない場合。
ドライブAのディスクはフォーマットされていません。
今すぐフォーマットしますか?

このエラーメッセージは喧嘩を売っているとしか思えないですね。

他にも「A:¥にアクセスできません。IDアドレス マークをフロッピー ディスクから 見つけ
ることができませんでした。

などと表示される場合です。

最初に買ってきたフロッピーディスク(FD)をフォーマットせずに使っていたという場合もありま
す。現在市販されているFDはほとんどフォーマット済で市販されていますが、そうでないのもあ
るので注意。新しいフロッピーディスクは、最初にフォーマット(初期化)という作業を行って、
利用可能な状態にしなければなりません。フォーマットとはディスク上の区画を整理して、デー
タを記録できる状態にすることです。言うまでもありませんが、フォーマットを行うと、それまで
FDに保存しておいたデータは全て消去されてしまいます。

フォーマットが原因でない場合はFDが壊れています。FDは何回も使うと,消耗や事故により突
然使えなくなることがよくあります。
とりあえず、複数の環境のフロッピーディスクドライブ(FDD)で開けるかどうか試しましょ
う。別のPCだと開けることは結構多いです。これで無理ならあきらめましょう。

とにもかくにも重要なファイルはバックアップを2重にも3重にも取っておきましょう。バック
アップを簡単に取れるのがデジタルデータの強みですから!

2. FDの中のファイルをそこで立ち上げて作業しないこと!!!
FDの中のファイルを扱う際は、いったんデスクトップにコピーして、デスクトップ上で作業する。
FDD内のファイルをダブルクリックして立ち上げて作業するのはやめましょう。
そして、一通り作業終わってたらFDにそのファイルを保存してあげましょう。
こういうやり方をしているとデスクトップにもFDDにも2重にファイルが残るので安心ですよね。
  
意識を徹底するためには作業中はFDをドライブから抜いておくのも良いです。こうすると、途中
でFDDに上書き保存できません。もう一度いいます。フロッピードライブにアクセスするのは作
業の最初と最後だけです。
もともとFDDの中で作業していると、上書き保存の際にいちいち時間がかかるし音がジーコジ
ーコ鳴るし良くないことだらけです。

3. 磁気によってデータを記録するのでテレビやスピーカー等、強い磁力を発する機器のそ
ばにFDを置かないこと。

4. "Remove disks or other media" "Press any key to restart" と表示されてパソコンが起動
しない!!

FDDにFDが入っていませんか?もしそうならFDを取り出して下さい。
原因はパソコンが最初にFDDにアクセスしてFD内のOS(オペーレーティング・システム)を   
探しに行くせいです。
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作成日 2005年5月30日